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-これって自分にツッコミ日記じゃんと思う今日この頃-
明けてますが、おめでとうございます。
今年も見捨てないでやってくださいませ(汗)

現在、原稿真っ最中でございますー(>_<)
あとはアンソロ二つと絵本。
ちなみに某夜アンソロは現物送ってもらいましたー♪
自分のは恥ずかしいので飛ばして、他の方のを見てニマニマしおりますw

本日の更新
SNSの再録とうさぷろなんですが。
うさぷろの方は、表紙絵がですねー ほんっと素晴らしくてですね!
私は文字入りも持ってるわけですが、お願いした通りでほんと!慎様いい仕事しますね!
再録は、兎さんと転生パロです。
転生パロはどうしてこんなのがぐるぐるしてたのか不明ですが、ずっとぐるぐるしてました。
書いたらすっきりした(笑)ので、続きませんww

そういえば、最近は本誌感想も書いてませんね…原稿上がるまで待ってください……

代わりといってはなんですが、本誌のあるセリフを聞いてからずっとぐるぐるしている小ネタを置いていきます。
もうすぐ賞味期限が切れそうなので、その前に晒しておきます。
では、ネタバレてもOKでなおかつお暇な方はどうぞー(なんか無駄に長くなったので…)









全ての騒動が収束したその数日後、彼女の姿は王宮にあった。

「―――汀夕鈴。」
「はい。」
王の声に応え、彼女はゆっくりと顔を上げる。
彼女と目が合うと、王はわずかばかり笑みを見せた。
「皆が、今回の一番の功労者は君だと言う。」
彼女が膝を付く場の両脇には大臣をはじめとする高官達が居並び、皆が王の言葉に頷く。
「その褒美として、君の願いをひとつだけ聞こう。」
「…本当によろしいのですか?」
「ああ。皆もそれを望んでいる。」
「それでは―――…」
"貴方のそばに"…彼女がそう願えば、誰もが受け入れる。それだけのことを彼女は成し遂げた。
誰もがそう答えるだろうと思っていた。
「では、陛下。これから私が言うことを、何も言わずに聞いてください。」
「!!?」
予想とは違う言葉に場がざわつく。
それらを王が制し、彼女に続きを促す。
「……私は、狼陛下に恋をしていました。」
彼の目を真っ直ぐ見つめて彼女は言った。
彼が目を見開き、周りが再びざわめいても、彼女は気にせず続ける。
「…確かに狼陛下は怖かったけれど、貴方はいつでも私には甘くて優しくて、私はそんな貴方の役に立ちたかった。ずっとそばにいたかった…貴方を一人にしたくなかった。」
全てを覚悟したあの時―――「目指せ玉砕」と叫んだあの時から。私の願いはひとつだけ。
遠い遠いあの人に、自分の気持ちを伝えたい。そのためにここまで来た。
「私は貴方が好きです。それに、私だけじゃなく…李順さんも浩大も、柳方淵も水月さんも克右さんも。貴方は一人じゃありません。だから…手を伸ばすのを怖がらないで。」
「ッ」
表情はほとんど変わらない。けれど夕鈴は彼の動揺を感じ取った。
だから、安心させるようにふわりと微笑む。
「…陛下。それでも信じないというなら仕方ありません。けれど、私 汀夕鈴は狼陛下に恋をしていました。これだけは真実です。」
私の気持ち。ずっと隠し続けてきた、偽らない素直な気持ち。これだけははっきり言える。
「―――それだけは伝えたくて。聞いてくださってありがとうございました。」
ひとつ頭を下げて彼女は立ち上がった。
表情は晴れやかで、もう思い残すことはないとすべてを吹っ切った顔だった。
「――――…」
玉座に背を向けた彼女を誰も止めることはできず、しっかりとした足取りで彼女はその場を後にした。

「…良かったのか?」
謁見の間を抜け、柱を通り過ぎたところで方淵と水月が待っていた。
「言いたいことは全部言えたわ。だからもういいの。」
「お妃様…」
呼び慣れたその名で呼んだ水月に、彼女は違うと静かに首を振る。
「私は庶民です。下町生まれの汀夕鈴なんです。私の生きる場所はここじゃない。」
彼女が顔を上げた先にあるのは、王宮の外―――自分の生まれ育った場所。
それから、複雑な表情の二人の方を見る。
「私の無茶に付き合ってくださってありがとうございました。これからも、陛下の味方でいてあげてください。」
優しく柔らかく微笑む少女は既に決めていて揺るがない。
止められないと二人も悟った。
そんな二人に軽く頭を下げて、彼女は下町に帰って行った。


「…陛下、よろしいのですか?」
静まり返った場に、宰相の声はよく響いた。
それで我に返った面々が動き出すより早く、王は彼らを制す。
酷薄とも取れる笑みさえ浮かべて、狼陛下は低く低く冷たい声で命を下した。
「誰も手を出すな。―――あの兎は、私の獲物だ。」





「平和ねぇ…」
温かい湯気が立つ湯飲みを手に、夕鈴はほぅと息を吐く。
「アンタそれ何回目?」
その隣で親友の明玉がカラカラと笑った。
「だって、こんな穏やかな日々は久しぶりだもの。」
思えば慌ただしい日々だった。
あのバイトを始めてから心穏やかに過ごせることなんてなかった気がする。
「何でもない日常が一番幸せなのよ。」
全ては元通り。ほんの少し前のことなのに何もかも夢のような、そんな気さえしてくる穏やかな日々。
言いたいことを全部言えたからだろうか。不思議と心は穏やかだ。
「さてと、今日も可愛い弟のために働くとしますか!」

「―――夕鈴」

不意に耳に入り込んできた涼やかな声。もう一生聞くことはないと思っていた声にびくりと肩が震えた。
ついに幻聴でも聞こえるようになったのだろうか。

「夕鈴、」
もう一度聞こえた声はさっきよりもっと近くて。
隣の明玉が肩を叩いて後ろを向くようにと促してくる。

「……どうして、」
ここは私が生きる場所。貴方がいる場所はとってもとっても遠いはず。
なのに、どうして貴方は今ここで微笑んでいるの。
「あの時君に言い逃げされて、僕には何も言わせてくれなかったから。」
だって答えは求めていなかった。
あれは私の我が儘で、ただ言いたいことを言いたかっただけで。
「夕鈴はずるい。僕が言いたくて言えなかったこと、あっさり言っちゃうんだから。」
ねえ、どうして私の前に膝をつくの?
王様がそんなことしちゃダメじゃないですか。
「夕鈴、王宮で働かない?」
「…王宮で?働く?」
彼は夕鈴の手を取って、懇願するような目を向ける。
…ここで小犬を使うのは狡くないですか。
「うん。期間は一生、待遇は正妃。だから、僕の花嫁になってくれる?」
思わず引きかけた手を強く掴まれて逃げられない。
冗談だって笑い飛ばせたらどんなに良かったか。だって、彼の瞳は真っ直ぐにこっちを見てくる。
「…どうして、私なんですか?」
「僕が君じゃなきゃダメなんだ。こんな気持ち初めてで―――…だから夕鈴、責任とって。」
「……なんですか、それ。」
「君が好きなんだ。君の幸せを願って手放したこともあるけれど… ダメだった。諦められなかった。君に忘れろと言ったのに、言った自分の方が忘れられなかった。」
ああ、もう!
言葉を最後まで聞かずにぎゅうと彼の頭を抱きしめる。
「…陛下の方こそずるいです。せっかく言いたいこと言ってすっきりしてたのに。」
「あんな爆弾落としておいて自分だけすっきりするなんて、君の方がずるいよ。」
彼の腕が背中に回って、その温かさに涙が零れた。
「…ねえ、夕鈴。返事は?」
「あれだけ言われて"いいえ"なんて言えるわけないじゃないですか。」
少し離れて目を合わせた彼があまりに嬉しそうに笑うから。
二人の間にあるたくさんの壁なんて、もうどうでも良くなってしまった。
「私がずっと貴方の隣にいて、ずっとずっと貴方の味方でいますからね。」
「……それは心強いな。」

当たり前です。
私が目指すのは、貴方を寂しがらせたりしないカッコイイ妃なんですからね。


++++
全ての事件が解決したその後。そんな感じで。
なんと「目指せ玉砕」のたった一言から派生した話です。
その決意を実現した話が前半部。
後半は「平和ねぇ」と茶を飲みながら幸せそうに言う夕鈴が浮かんで。
それから勝手に広がりましたw なんか最後まで行っちゃいましたけどww
こんなラストもありかなぁという妄想でした。

では!

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日記から察してk
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まったりのんびり生きてます。
マンガ大好き、寝るのも大好き。
基本はめんどくさがりです。

注意:
以前の日記と同じスタンスなので、ヲタも仕事も日常もごちゃ混ぜです。
真面目な検索で来られた方はスミマセン…(汗)

ヲタ歴:
封神でこちらの世界に入り込み、ガンダムSEEDにはまりまくり、現在は狼陛下も大好きです☆
時々サイトで二次小説を書き散らかしてます。
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